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  • コスモス 第七話「夏休み明け」

     夏休みが終わり、二学期の始業式の日。  僕は、少し重たい体を起こした。  カーテンから漏れる陽の光がいつもより眩しく感じる。  ベッドを降りた僕は頭を掻きながら、フラフラと階段を降りる。  パンを焼いて、母さんが作ってくれたスープをお椀によそる。  朝ごはんを食べ終わり、歯を磨いていると、ピンポーンとインターホンが鳴った。 「おーい早く来いよ、先行くぞ」  里久の声が玄関の方から聞こえる。 「ち…

     


  • コスモス 第六話「夜空に咲く花」

     八月の上旬、午後五時。日が沈みかけ、街を綺麗な薄いオレンジ色に染めていた。  僕とイオは今、家の前で凛音と里久が来るのを待っている。  最近はコスモスやイオと会ってばかりで、里久たちと遊んでいなかった。  さすがに里久たちとも遊びたいと思ったので今日はイオも連れて、街で行われる花火大会に行くことにした。  事前に二人には、イオは遠い親戚の子ということで説明してある。  別に隠す必要はないけど、本…

     


  • コスモス 第五話「ゲーム」

     チョコを食べ終った僕らは、空調設備の整った車内で、のんびりとフカフカなソファーでくつろいでいた。  不意に「ふあぁぁ」とあくびが出てしまった。  やっぱり、このソファーは眠気を誘う気がする。  まずい……段々と瞼が重くなってきた。  このまま眠ったら…。 「ご主人様?」  その声でハッとし、横を向くと、イオが顔を覗かせていた。 「ああ、ごめんね。ちょっと眠くなっちゃってた」 「そうでしたか…申し…

     


  • コスモス 第四話「共有する時間」

     イオを着替えさせた後、僕らはコスモスの最後尾車両まで歩いてまわった。  列車は長く、設備も多かったため意外と時間がかかった。  後部車両は、後ろから電気機関車、客車、二つ目の戦闘車両、客車という順番になっていて、二つ目の戦闘車両の主砲は後ろを向いているのが確認できた。  どうやら前の主砲は前方、後ろの主砲は後方を攻撃できるようになっているらしい。  列車全体をまわって、客車を機関車と戦闘車両で挟…

     


  • コスモス 第三話「人造少女」

     朝、カーテンの隙間から差し込む光が顔に当たり、目が覚めた。  耳を澄ますと、外から小鳥のさえずりが聞こえ、心が澄んだような気分になった。  僕はあくびをしながら床に足をつき、ベッドを降りて、掛布団を整えた。  力が入らない手でカーテンを開けると、窓の外には青空と雲が幻想的に輝いていた。  こういう日の朝は、心地良く、ふわふわするような気がする。  さて、と僕はその景色を後にし、ふらつきながら階段…

     


  • コスモス 第二話「出逢い」

       蒸気機関車は、片側だけで六つの動輪があり、車軸配置は4-6-6-4になっている。  煙室ドアには、プレートの代わりに二つの八角形の板が横に並んで付いていて、その下に大きなスカートがある。  おかしいのは、牽引している客車(?)だ。  車両の左右と屋根の上に戦艦大和であるような三連装主砲に似たものが付いている。  いわゆる、戦闘車両的な何かだ。  その戦闘車両が、炭水車の次と後ろから三番目に繋…

     


  • コスモス 第一話「不思議な体験」

     七月、里久や凛音と三人で過ごす毎日は楽しく、気づけば夏休みに入っていた。  僕は今、親戚の家の近くにある山の中へ、一人で入っていた。  夏休み初日から数日、三泊四日で僕は母さんの親戚の家に家族で遊びに来ていてた。  周りには田や畑ばかりで、隣の家に行くのにちょっと歩いたり、コンビニがなかなか無かったり、電車が三十分に一本の田舎である。  山に囲まれていて、景色はとても綺麗だ。  本当ならお盆に帰…

     


  • コスモス 序章「日常」

       たまに、現実世界(ここ)とは別の世界があるんじゃないかと思うことがある。  目の前にあるこの世界じゃなくて、空の遥か向こうの星に、違う文明あるんじゃないか。  或いは、認識出来ていないだけで、違う次元にもう一つの世界が広がっているのではないだろうか。  最近のアニメや漫画では、よく異世界召喚や異世界転生なんてものがある。  僕が、もしも異世界に行けたら、なんてことをつい考えてしまう…