道徳授業の点数化?

フジテレビの『ノンストップ』という番組で、壇蜜と乙武氏がゲスト出演していたけれどすごい取り合わせ。
なぜ、この二人の見解を聞く為に学校側で点数化する動きがあるという道徳的話題を持ち出すのに出演させたんでしょ?
それなりに、意図するところが番組の演出であったかもしれないけど、正直なんの参考にもならないわ。
何より、両方とも特殊すぎる。
バラエティとしてはよいのだけど、小学生低学年で習う道徳授業の内容に触れては、かえって混乱を招くだけ。
それ以外の笑いに持ち込めるような題材の場合は良かったけれど。
特に、乙武氏の発言で電車内でのお年寄りに席を譲るかどうかの例題を口に出して言われていたことに関して、そこに居合わせた時の心の葛藤を子供たちに教えるべきとの見解。
自分は、今疲れてダルイのにそれでも席を譲らなければいけないのかどうかということの判断を、もっと話し合いしてみることが大事だと。
壇蜜も、同じようなニュアンスで言っていた。
そういう授業は、机の上で論じるよりもどちらかというと屋外で実際に行うべきと。
言ってることは、よく分かる。
けれど、これはあくまでも授業の一環であるのを忘れてはいないだろうか?
小学生で低学年ならば、まだとても素直な時期…それはそういうことなんだとすんなり、子供たちは受け入れることでしょう。
一般論として。
そこから先は、その本人たちの気持ちしだいで変わる範囲。
その上で、自分で状況判断する力を養わせていくことが教育なのではないのかと?
現にうちの息子が小学2年生の頃に、用事があり横浜に連れて行った時の話。
たまたま、市営地下鉄でそういうお年寄りが乗り合わせた時、親より先に席を譲ろうとしたのよ…。
いきなりで、びっくりしたけど…そういう授業を道徳で受けていて実践できたひとつの結果だったのかもしれない。
これがやがて、年齢をへるごとに段々と図太くなっていくものなのだから。
それを、こんな低学年の授業でそこまで議論させることもないと考える派な私。
だからよいじゃない、根本さえ分かっていればそれはそれで。
どうぞ、点数でもなんでもつけたらよいのではと?
どのみち、その時だけの道徳の点数だけでその人全てを評価するわけでもないし。
なんで、朝からそんなことをバラエティでやってるのかしらといぶかしげ。
少し、表面的すぎて呆れて物も言えなかったわという感想を書かせていただきました。

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