<<通巻22号>> ガンダム大仏ボトムズ仁王

By 管理魔術師, 2011年10月22日

執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺
22:ガンダム大仏ボトムズ仁王

 お台場のガンダム。
 実物大の迫力は? と、興味を持って見に行ったところ、その存在感に圧倒されはしたものの、18mもある戦闘兵器としての威圧感というか、迫力の様なモノが感じられない。
 以前、実物大のスコープドック(★補1)を見に行ったときには、「敵にするのは当然怖いし、乗って戦うには頼りない」というある種の恐怖感を感じたモノだが、こちらには神秘さえ感じる神々しさがあった。この差はなんだろう?
この謎を解くべく、同時期に八王子で開催されていた「大河原邦男のメカデザイン ガンダム、ボトムズ、ダグラム」(★補2)を見に行った。
 目的は、実物大の「ヤッタ-ワン」の鼻先を見ることである。件の物を目の当たりにすると……やはり威圧感が先に立つ!
 この大きさで全身あったとして、あのラブリーなヤッターワンと、楽しくて小粋な会話が成立するとはとても思えない迫力が!(★補3)
……どうも人間というヤツは、10mくらいまでの大きさには恐怖を感じ、18m近くなると逆に神秘を感じるらしい。
 大仏と仁王像を実際に目の当たりにして見比べてみると分かると思うのだがどうだろう?
……前置きが長くなった。
 前回言った「秀才」の最高峰こそ、これらをデザインした大河原邦夫氏に他ならないと思われる。
 日本初のメカデザイナーであり、その新職種を成立させ、そしてそれがどのように幕を引いていくのかを、実に理想的に実現している。
実を言えば、画家としての大河原氏はさほど突出した存在ではない。(★補4)
 しかし、ことデザインに関しては、「目的を達するための形」を構築する基本は全て確実に押さえており、これこそは一朝一夕にはまねできない、実績と研鑽の積み重ねによるモノであろうことは想像に難くないのだ。しかも、氏は楽しみながらやっている所がスゴイ!
 お手本にすべきは、正に彼であろう。


★補1
始まりは根性試し。 http://ironwork.jp/monkey_farm/botoms/1st.html
★補2
八王子市夢美術館 http://www.yumebi.com/acv28.html
弐代目・青い日記帳 http://bluediary2.jugem.jp/?eid=1833
★補3
 鼻先だけの時点で大きさに圧倒されたが、その先に顔や頭、手足があることを想像すると……まず、どう考えても目を見て話し合えない。質量的にスコープドックより二回りほど大きい感じなのだ。
 ただしその分、味方に付けたときの安心感だけはあった。最初はびびるが、付き合ってみたらいいヤツ、というところだろうか(笑)
★補4
 原画を見ると分かるのだが、ポスターカラーの絵としてはむしろ反則と言える手抜き的な技法が散見される。そのせいか、絵画としてみると氏の絵はかなり「もっさり」した感じになっていて好き嫌いがハッキリ分かれる所。
 ただしこれは、期日までに一定の完成度の物を作り上げるための技法と考えれば、ある種の職人の取った理に適った技法だとも言える。
 一方、主に、ガンダムA誌での連載に供されている立体成型物は実に丁寧に作り上げられており、これは同連載が「間に合わなければ間に合わないなりに記事にする実製作レポート」という体を取っていて、期日的に差し迫った圧迫が無いからであろう。
 ……ていうか、この人、絵を描くより造形する方が好きなんだろうなぁ。機会があれば必見。

次回は「23:餃子の王将」
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&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& 執筆者紹介 &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&
◆星雲御剣(せいうん みつるぎ)
 80年代後期ファミコンブームの頃から各ゲーム誌で攻略記事を担当。
 ゲームのみならず、マンガやアニメにも造詣が深く、某大手出版社の入社試験では、面接官に聞かれたウルトラマン、仮面ライダー、ガンダムの顔と名前を全部言い当てたのが合格の最大の決め手になった、と言われている(笑)。
 独特のオタク感を実生活に反映させる生き様を模索、実践する求道者。
◆清水銀嶺(しみず ぎんれい)
 唐沢俊一氏主宰の『文筆業サバイバル塾』第一期塾生。
 既刊『メイド喫茶で会いましょう』(共著)
 『ためログ』にて記事を執筆。

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