《オタクサバイバルNEXT》 第7回 芯を見逃すな ~ロボットアニメとは、玩具やプラモデルを売るためのCMである

By 管理魔術師, 2012年8月26日

執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺
N07:芯を見逃すな

 ガンダムはロボットアニメである。
 そして、ロボットアニメとは、玩具やプラモデルを売るためのCMである。この事実は動かない。
 さらに言うなら、ファーストガンダムとは、CMであるにしてもただのプロモーションではなく、付加価値としてのドラマを見せる事を確立、完成させた作品であった。
 この事を一歩離れて俯瞰すると、ガンダムというシリーズには、元々「玩具CM」と「人間ドラマ」という、二つの芯が存在する事になる。
 そして、この両者のバランスがとれていたからこそ今日まで続く人気シリーズたり得たのだと言えよう。
 AGEにおいて、連続バトルドラマとして見たさいのモビルスーツ表現はなかなかよく出来ていたと思う。
 しかるに、モビルスーツには、二つの芯を両立させるためのある設定が潜ませてあるのだ。
 それは、「同じ機体でも、扱う人間次第で性能が大きく上下する」と言う、近代ハイテク兵器としてはあり得ない点である(★補1)。
 どの機体が出ているかだけでなく、それに誰が乗っているかが重視される設定になっている訳で、これによってロボット同士のバトルシーンが人間ドラマに直結する仕様なのである。
 モビルスーツの格好良さと、人間ドラマの厚みは左右の翼、どちらか一方が大きくても小さくてもうまく飛べないのだ。
 局面に合わせてどんどん進化していった主役モビルスーツ・ガンダムAGE1に乗っているのが、結局あまり変化しなかったフリットであるというのは、腑に落ちる落としどころが見つけにくい。
 しかし、第二部第三部と視聴を続けているウチに、物語全体にある仕掛けが施されている事が見え始めてくる。
 この辺を理解するには、ある法則を知っておく必要があるのだが、詳細は次回に。


★補1
 近代兵器は、最低限の訓練で誰でも同じ性能を発揮する様に作られている事が最低条件となっている。
 例えば戦闘機のコクピットだが、イメージ的には多数の計器とスイッチ類が乱雑に並んでいる様に感じるが、新鋭機になればなるほど実にシンプルなのが現実。
 コンピューターの進化によって、難しい制御は機械任せに出来る部分が増えたのが一因であるため、コンピューターの扱いさえ押さえておけばOK、という感じになっている兵器が多い。
 ……ネットの普及とコンピュータの生活浸透には、こういう側面も関係してたりするのだが、その辺の話はもっと詳しい専門家にお任せしたいところである(汗)

◆次回は、N08:奥義『13フェイズ構造』
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&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& 執筆者紹介 &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&
◆星雲御剣(せいうん みつるぎ)
 80年代後期ファミコンブームの頃から各ゲーム誌で攻略記事を担当。
 ゲームのみならず、マンガやアニメにも造詣が深く、某大手出版社の入社試験では、面接官に聞かれたウルトラマン、仮面ライダー、ガンダムの顔と名前を全部言い当てたのが合格の最大の決め手になった、と言われている(笑)。
 独特のオタク感を実生活に反映させる生き様を模索、実践する求道者。
◆清水銀嶺(しみず ぎんれい)
 唐沢俊一氏主宰の『文筆業サバイバル塾』第一期塾生。
 既刊『メイド喫茶で会いましょう』(共著)

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