<<通巻24号>> モンハンに引き継がれる『カプコン』魂1

By 管理魔術師, 2011年12月4日

執筆 : 星雲御剣/注釈 : 清水銀嶺
24:モンハンに引き継がれる『カプコン』魂1

 『モンハン』とは、『カプコン』から発売されている狩猟アクションゲーム『モンスターハンター』の略称である……とは、わざわざ説明するまでもないか。(★補1)
今回からしばらく、この『カプコン』の、人物ではなく歴代作品を見ていくことで、組織における系譜の引き継ぎ例を見ていこうと思う。
ゲームメーカーが数ある中で、なぜ『カプコン』なのか?
 それは、『モンハン』が売れているから……でもあるのだが、この『カプコン』には、実を言うと突出して有名な英雄的スタッフというのが居ない。(★補2)
ホームラン王は居ないが、9人全員どこからでもヒットが飛び出す野球チームの様な多数精鋭が特徴のメーカーなのである。
 コレが何を意味するかと言えば、要するに『カプコン』と組んで商売をする際には、天才のご機嫌を伺う必要がない、ということなのである。
優秀ではあるが、時に気まぐれで、その神がかった発想でどっちに飛んでいくか分からない天才と商売をする大変さは、まあ想像してみるとちょっと大変そうだ、というのは分かるだろう。
実際、『カプコン』というメーカーはイベントを開く回数が非常に多い。特に、Wiiの『モンスターハンタ3(トライ)』では、福島の観光協会と組んで地域に密着したイベントを行っているほどで、(★補3)これは、天才の手によるゲームという、ある意味特殊な物を相手にするのと違い、通常の商習慣でクオリティの高い企画であれば、話が通りやすい社風の賜であるように感じられる。
確かに、一般業種から見るとゲームメーカーは敷居が高い、というかとりつく島がないように感じられるが、それは多分に、多くのメーカーが「天才」に頼ってきたせいでもあるのだ。(★補4)
 だが「『カプコン』」は違う。
商売するなら『モンハン』でっせ!(笑)


★補1
 どれだけの人々に周知されているかという基準数において、テレビゲームソフトは50万でヒット、100万で大ヒットとされている。
 累積販売数300万本という数字は、例えばテレビ視聴率で言うと60%強という化け物のような数である。
 ほぼ日本全国民が、やったことはなくても名前を聞いたことがあるというレベルの数字なのだ。
 かつてアニメ誌『月刊OUT』でドラクエ特集が組まれた際、一部読者から「縁故でテレビゲームみたいなマイナーなテーマを組むな」という苦情が来たことがあったが、当時の担当編集は「200万本売れたドラクエがマイナーなら、アニメは全部マイナーと言うことになってしまう」と、この苦情を一蹴したという……これもまた「ハナタレ」の実例であろう。
「ハナタレ」は、自分の言動に根拠と自信を持って揺らぎがないのである。
★補2
 ゼビウスの遠藤雅伸、ドラクエの堀井雄二、ファイナルファンタジーの坂口博信の様な製作スタッフや、ハドソンの高橋名人のような宣伝担当まで、大抵のメーカーには求心力となるような「有名人」がいるのだが、カプコンには突出して一般に有名な人物が居ない。
 これは、安定供給のためには「天才に頼らない」という経営姿勢を当初から貫いていたためだと思われる。
 確かに、一部に業界の内輪や一部マニアに有名な人間はいるのだが、これは(以下検閲)。(苦笑)
★補3
 ふくしま×モンスターハンター3(トライ) プロジェクト|福島さ狩りに行ぐべ!リアル体験の世界・うつくしま
★補4
 一方、「天才」を使うメリットというのもある。
 マンガや音楽、アニメなどの先行メディアと異なり、新進メディアであったかつてのゲームは通常、先行して選択する基準という物を持たなかった。 要するに「どれを買うか選ぶ際の判断基準」が無かったのである。
 このため、ゲーム業界はブランドの擁立を急ぐ必要があり、一方、新規性に惹かれて集まった才能が多数あったことから、「天才」という人物を全面に押し出したブランド戦略が引かれてきたという流れがある。
 確かにコレは効果的であり、そして今でもまたある意味効果があるのは事実なのである。
 例えばドラクエには、堀井雄二が直接関わる本編と、監修のみの外伝的タイトルとがあるが、それぞれの販売本数はやはり本編が圧倒的に強いのである。

次回は「25:モンハンに引き継がれるカプコン魂2」
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&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&& 執筆者紹介 &&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&&
◆星雲御剣(せいうん みつるぎ)
 80年代後期ファミコンブームの頃から各ゲーム誌で攻略記事を担当。
 ゲームのみならず、マンガやアニメにも造詣が深く、某大手出版社の入社試験では、面接官に聞かれたウルトラマン、仮面ライダー、ガンダムの顔と名前を全部言い当てたのが合格の最大の決め手になった、と言われている(笑)。
 独特のオタク感を実生活に反映させる生き様を模索、実践する求道者。
◆清水銀嶺(しみず ぎんれい)
 唐沢俊一氏主宰の『文筆業サバイバル塾』第一期塾生。
 既刊『メイド喫茶で会いましょう』(共著)
 『ためログ』にて記事を執筆。

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One Comment

  1. 愛が深まる季節です。小室さん、KEIKOさんの直筆メッセージをツイッターで公開\(^o^)/

    くも膜下出血で倒れたKEIKOさんの直筆メッセージを小室さんが公開されたもようです。小室哲哉 KEIKO直筆メッセージをツイッターで公開スポニチアネックス 12月5日(月)7時2分配…

     

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