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コスモス 第十六話「戦うという事」
その船は異様だった。禍々しい外観もそうだけど、威圧すように街の上を低く飛んでいる。 「普段この辺をよく飛んでるの?」と、揺れる車内で僕は訊いた。 「いや、見たことないよ。何かを運んでる…?」と、考え込むような素振りを見せながらハンザは答えた。 何故か、冷や汗が肌を伝う。 エンジン音が響き、周りの景色がどんどん流れていく。 ようやく街にたどり着く頃には、街にいる人々は船を見上げて…
その船は異様だった。禍々しい外観もそうだけど、威圧すように街の上を低く飛んでいる。 「普段この辺をよく飛んでるの?」と、揺れる車内で僕は訊いた。 「いや、見たことないよ。何かを運んでる…?」と、考え込むような素振りを見せながらハンザは答えた。 何故か、冷や汗が肌を伝う。 エンジン音が響き、周りの景色がどんどん流れていく。 ようやく街にたどり着く頃には、街にいる人々は船を見上げて…