見習い魔術師

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「押井守と映像の魔術師たち」 in 八王子市夢美術館


 八王子市夢美術館では、「押井守と映像の魔術師たち」と題した特別展が開催されている。
 『攻殻機動隊』『イノセンス』『機動警察パトレイバー』『トーキング・ヘッド』『アヴァロン』『立喰師列伝』『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』など多彩な、しかし「押井節」と呼ばれる一種独特の雰囲気を持った作品群の資料の中から、今回は特に造形物に焦点が当てられており、実写作品で実際に使用された小道具や衣装などは勿論のこと、アニメ作品でモデルになった物品や、スタッフ間でイメージを共有するために製作されたフィギュアといった物が展示されている。
 押井ファンであれば、制作が中止になった幻の企画『G.R.M. THE RECORD OF GARM WAR(ガルム戦記)』のキャラクター、戦闘機や航空母艦の模型は、ぜひ見ておきたいところだろう。
 他にも興味深い展示物が多くあるが、「銃で撃ちぬかれたマイク」が面白かった。
 跳弾の音を採録するさいに押井氏が直々に本物の銃を手にして、マイクの近くを狙うはずが、ものの見事に命中させてしまったという代物。
 スタッフからは当てないように注意されていたそうで、スタッフの嘆きが偲ばれる。
「押井節」には、犬への偏愛の他に、観る者を辟易させる長セリフと緻密な画面構成があり、同時に監督としては、予算と納期を守る職人と評されることもある。
 展示されている資料からは、ドコに手を入れ、ドコで手を抜くかを的確に判断していることを窺い知ることができた。
 押井氏個人所蔵の物も少なくないため、今後同じような企画での展示は、なかなか望めないだろう。
 2010年9月5日(日)まで。


 

八王子市夢美術館
 http://www.yumebi.com/



 本稿とは直接関係無いが、JR八王子駅から八王子市夢美術館に行くのであれば、食事や休憩には、ぜひ『シャーロックホームズ』に立ち寄ることを勧めたい。
 一人やカップルでなら1階のバーカウンターで、グループでなら2階のフロアで、ブリティッシュ風の食事を愉しむことができる。


ロンドンパブ『シャーロックホームズ』
 http://www.gulliver-kikaku.com/sh/index.html
 


| 読書用本棚::取材記事 | 10:26 PM | comments (0) | trackback (0) |

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