『トンデモ本大賞2009』の前月祭

「著者の意図と違うところで楽しめてしまう」本を、「トンデモ本」として勝手に表彰してしまう『トンデモ本大賞2009』の前月祭が、『ムーブ町屋』で5月10日(日)に開催された。
 JJポリマーの司会のもと、会長の山本弘、運営委員の皆神龍太郎、ゲストの大槻ケンヂが、トンデモ本大賞当日ではあまり時間の取れないトークを中心に、かなり「ゆる~い」雰囲気で行なったものの、内容は濃いものとなった。
 大槻氏は、とある俳優から食事に誘われた時のエピソードを開陳。相手に理由を尋ねたら、自分の子供が大槻氏に背負われてる夢を見たからと説明されたとのこと。芸能人は、番組ではキャラを作ってるものだが、テレビに出ていない部分はガチだろう。
 一方、JJ氏は沖縄でUFOらしき飛行物体を友人たちと見つけて興奮していたら、目の前に停まった車から具志堅用高が降りてきて、「トカちゃんです」とやって去っていった経験があるという。そのせいでUFOのことなど忘れてしまったそうで、実はソレは謎の組織の陰謀だったのではないかと皆神氏が指摘した。米国ではMIB(黒服の男)が現れるところが、日本では具志堅用高が現れて記憶を消すのだと。
 その皆神氏は、『フリーメイソンリー』の日本グランドロッジに“潜入”した時の写真を大公開。しかも、日本グランドロッジの責任者が交代する時の儀式という、スクープ写真。隠し撮りとは思えない鮮明な画像だったが、皆神氏の命は大丈夫だろうか。しかも、『ケンタッキーフライドチキン』のカーネルおじさんが、フリーメイソンリーであった事の証明として、人形の胸元にフリーメイソンリーのバッジを装着していることまで暴露してしまっていた。(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル。
 山本会長からは、『エルビス・プレスリー アフターライフ』という本が紹介された。米国では、エルビスが亡くなった頃に「エルビスが訪ねてきた」と証言する人が少なくないらしく、農夫の所へ「さよなら」を言いに来たり、妊婦の所に「頑張れ」と励ましに来たりしたようだ。エルビスは、ファンサービスが好きだったのだろう。さらには、母親にエルビスの生まれ変わりと信じられて育った少年が、「ボクはエルビスだ」と言うようになっているとのこと。子供の将来を心配せずにはいられない。山本会長の話によると、著者は真面目な精神科医で、この本の出版によって信用を失った模様。何故、そんなことに……。
 そして、『名探偵コナン推理ファイル 昆虫の謎』 (小学館学習まんがシリーズ)という漫画も紹介された。「昆虫忍者」の隠れ里に迷い込んだコナンたちの活躍を通じて、読者は昆虫の勉強をするというコンセプトである。コナンの世界観に合うのかと思うむきもあるだろが、今年の劇場版『漆黒の追跡者』を観ていれば、違和感は感じないだろう。内容は、アメンボには脚全体に細かい毛が密生していて、水の表面張力によって水面上を歩くというように、ちゃんと勉強になる構成で関心した。しかし、歩美ちゃんを誘拐して、主君と祝言をあげさせるという話の展開は倫理的にいかがなものか。小学校低学年です、歩美ちゃんは。
 他にも、『御流手』という謎の格闘技の使い手である90歳のお爺さんとプロボクサーの戦いのVTR、『ウルトラマン80』の必殺技『ウルトラカンノン光線』(観音様の後光を利用)など、ゲストの大槻氏のネタに場内は爆笑に包まれ、沸きに沸いていた。
 『トンデモ本大賞2009』の本番は、2009年6月6日(土曜)に、みらい座いけぶくろ(旧称・豊島公会堂)にて。

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『トンデモ本大賞2009』の前月祭への1件のコメント

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