【取材】コミケの企業ブース拡大版だった『アニメ コンテンツ エキスポ 2012』

アニメ コンテンツ エキスポ 2012

 2010年に改正された東京都の青少年健全育成条例に反発して『東京国際アニメフェア』(通称『TAF』)への参加を取りやめた企業が中心になった、『アニメ コンテンツ エキスポ 2012』(通称『ACE』)が3月31日と4月1日に千葉・幕張メッセで開催された。
 昨年の開催を予定していたものが震災の影響で延期されての初開催となった今回は、初日に春の嵐に見舞われたものの、前売り券は完売、当日券も午前中に売り切れとなって両日合わせて41628人が来場したというから、まずは成功したと云えるだろう。
 作品をイメージしたオリジナルメニューを用意したフードコートや、限定グッズを求めて売店には多くの人が並んで長蛇の列を作っていた光景は、どこかで見た記憶があると思ったら、コミケの企業ブースだった。
 閑散とした印象だった『TAF』に比べると、物販ブースを丸ごと切り出したのだから賑わっていたのも当然かもしれない。
 一方、会場が狭いこともあってか、一つ一つは貴重な資料だったり見応えのある物が展示されていたが展示物の数自体は少なく、多くの人がステージイベントや物販ブースに流れてしまっていたため、「エキスポ」と称するには小ぢんまりとしていたように感じる。
 急拵えのイベトンとなるはずだった昨年ならばともかく、一年間の延期期間を置いて開催したにしては、角川グループが「いつもやってるイベント」と変わらない内容だったのは、イベントの規模としては残念なところだ。
 次回の開催は未定だとのことだが、展示物だけだと1時間ほどで回りきってしまった点からして、ステージイベントや物販が目的のコアなファンに向けてのイベントだったのは間違いなく、そうであれば展示物もまた、レアな物を充実して『TAF』との差別化を図ってくれることに期待したい。

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アニメ コンテンツ エキスポ 2012
 http://www.animecontentsexpo.jp

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